東京・北区
自分を大切に生きるためにフェミニズムを語りたい─。この願いにこたえようと、日本共産党の東京都北区の青年党員らが1月25日「対話カフェ」を開きました。同区の共産党事務所「TOKYO12HAUS」に集まった参加者の問いかけに対し、共産党の米倉春奈都議、せいの恵子・都議候補が助成を取り巻く現状や解決の展望を語りました。
会場は約20人の若者で満員に。まず、都議団がヒアリングした団体の調査で、単身女性の約70%が「生活が苦しい」と答えたことが話題になりました。司会の20代女性は「家賃が払えず郊外に住まざるを得ないシングルの友人もいる」と実態を語ります。
生活苦しい7割
米倉 日本の社会制度は子持ちの夫婦を基準につくられていて、単身世帯の貧困は見落とされがちです。安全重視だと家賃も高くなる。住宅問題を市場任せにせず公的に支えることが必要です。
せいの 北区の区議として単身女性の「家賃高すぎ」「年金が少ない」との声を聞いてきました。自己責任を押し付ける前に社会制度を準備する必要がありますよね。
─参加者から「女性が母や妻の役割を押し付けられる場面が多くある」と切実な思いが語られます。
多様に生きたい
米倉 (人権の視点から性や人間関係を広く学ぶ)包括的性教育を社会で進めることが大切だと思います。この教育を自民党は攻撃しています。なぜなら性や家族のあり方など多様な生き方で個人が尊重されるとの認識が広がると「政治に求めて良いのだ」との超えが大きくなるからです。だからこそ、一緒に学び政治、社会を変えていきたい。
せいの 生理の貧困の問題でも、性教育は大切ですよね。私は区内の効率学校での生理用品設置を進めてきました。都議団の取り組みもあり都内に広がっています。ただ、「置くだけ」でなく、男性も女性の体の仕組みを知る必要があります。女性が人生で切れ目なく直面する問題を学べる機会をつくりたい。
─子育て支援を打ち出す小池都政をどう見るかとの質問も。
性差別なくそう
米倉 大事な支援です。ただ、知事は「男性社会で女性がどう活躍するか」という考え。本来、多様な生き方を取りこぼしなく支えるのが政治ですよね。性差別を無くし男性優位社会を変えることが求められており、知事の交代が必要です。
─性教育の大切さを周りに広げたいとの声もあがりました。
一緒に変えよう
せいの 性に関する情報や支援に当たり前にアクセスできるようにしたいですね。声を上げた時に、一緒に連携できる社会をつくるために今の政治を変える。都政に挑戦し、みなさんと一緒に取り組みたいです。
米倉 勇気を出して声をあげた人たちの力で性暴力やハラスメント問題が可視化されつつあります。寄せられた声を議会で取り上げ都に向き合わせる。ジェンダー平等政策をもっと進めていきたいです。
(「しんぶん赤旗」2025年2月8日付より)