学費値上げ阻む共同

吉良議員無償化目指し学生と

学生たちと懇談する吉良議員(右端)=18日、参院議員会館

 日本共産党の吉良よし子参院議員は18日、学費値上げ反対の院内集会を13日に行った学生たちと国会内で懇談し、要請項目を実現する予算にさせようと話し合いました。

 東京大学大学院博士課程の佐藤雄哉さん(27)は値上げを止め、学費を10万円下げて無償化に向かうことや大学への予算増を求めることを要請した理由を「既に値上げした大学など多くの学生と議論し、収れんしていった」と話しました。

 同大4年の金澤伶さん(22)は集会後も要請への連名が増え、120の大学等に広がったと報告。「当初想定した数の10倍に広がった。学生にとって値上げが切実だと可視化された」と話しました。

 同大大学院の佐野元昭―昭代さん(26)は経済的に苦しく、「声をあげなければ、研究者として生きていけない」とのべました。

 お茶の水女子大学大学院博士課程の唐井梓さん(28)は「大学にお金がなくて苦しいのは教職員も同じ。一緒に声をあげていきたい」と話しました。

 吉良議員は「120の大学から声があがっていることが希望だ」とのべ、「要請項目に心から賛同するし、実現に向け一緒にとりくみたい」と語りました。

値下げの流れぜひ 公大連と懇談

 国公私立大学の学費値上げ中止に向け、日本共産党の吉良よし子参院議員は17日、オンラインで全国公立大学教職員組合連合会(公大連)と懇談しました。

 国公立大学などの高等教育予算が減額され各大学が学費値上げに追い込まれているなか、日本共産党は昨年11月、学費値上げを止めるための緊急の予算措置を政府に求めています。

 吉良氏は、総選挙で各政党が教育無償化を公約に掲げていたと指摘。「学費値上げは無償化に逆行するもので、値上げを止めるのが政治の責任だ」と主張しました。

 大連の執行委員からは、親の就労が不安定であったり、一人親であったりする世帯の学生にとって「値上げは死活問題。学費の値下げはぜひやっていただきたいし、国立大が下がれば公立大も下がるという流れをつくってもらいたい」との意見が出されました。

 また、国立大が値上げをすると、公立大の学費は国立大並みに低廉という前提が崩れ、悪影響があるとの危惧も出されました。加えて、都市圏の大学にアクセスできない地方学生にとって「公立大は自宅から通え、学ぶ機会を保証する役割がある」との意義が述べられました。公立大での財政難は、非正規雇用の拡大や「雇い止め」の横行として現れ、教育の質の問題につながっているとの指摘もありました。

(「しんぶん赤旗」2025年2月19日付より)

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