都議会 被爆80年で原純子議員要求

日本共産党の原純子東京都議は28日の都議会一般質問で、原爆被爆80年の今年を、被爆の実相を伝え核兵器廃絶に向かう新たな出発の年にするため、核兵器禁止条約締約国会議への参加や非核都市宣言を小池百合子知事に求めました。
原氏は、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が昨年、ノーベル平和賞を受賞したことに触れ「『原爆の被害は私たちで最後にしてほしい』という被爆者の思いと活動が歴史を動かしている」と強調。被爆者の願いである核兵器廃絶に対する知事の認識をただしました。
知事がミサイル攻撃への対処強化を打ち出したことについて「今やらなければならないのは戦争の準備ではなく、平和をつくる努力だ」と指摘。非核都市宣言を迫るとともに、被爆体験を伝える写真や絵、証言ビデオを都庁舎などで常設展示するよう提案しました。
小池知事は「原爆の記憶を人類共通の記憶として次世代に語り継ぐことは、今を生きる私たちの重要な使命」としながら、非核都市宣言は拒否しました。
原氏はまた、23区の火葬料が高額な問題を取り上げ、区内の火葬場9カ所中6カ所を運営する株式会社が火葬料をこの3年半で1・5倍に値上げしたと指摘。都が高額な火葬料の規制を検討するよう求めました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月1日付)
原純子都議の質問全文はこちらでご覧になれます。※都議団のホームページに移ります