核禁条約締約国会議成功へ

NY 議長に吉良・笠井氏が要請

ラフメトゥリン締約国会議議長(左)に要請文を手渡す吉良(中央)、笠井の両氏=2日、ニューヨーク(洞口昇幸撮影、しんぶん赤旗提供)

 【ニューヨーク=洞口昇幸】日本共産党の吉良よし子参院議員と笠井亮前衆院議員は2日、米ニューヨーク市内で開かれた国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の会合の会場で、核兵器禁止条約第3回締約国会議のアカン・ラフメトゥリン議長(カザフスタン)にあいさつし、同会議成功のための党要請文を手渡しました。ラフメトゥリン氏は「よく読んで考慮します」と応じました。

 吉良、笠井の両氏は、先月27日のカザフスタン駐日大使との懇談を紹介。吉良氏は「核実験による深刻な被害を共有しました」と述べ、被爆者と核実験被害者の支援の具体化の必要性を改めて伝えました。笠井氏は、締約国会議成功で同条約を推進するため、日本共産党の代表として「力を尽くす」と述べました。

 ラフメトゥリン氏は深くうなずき、「どうもありがとうございます」と答えました。

 吉良氏は自身の出身地・高知県の有志が制作した、ビキニ環礁での水爆実験で同県の漁船などが被ばくしたことを伝える絵本も手渡しました。

締約国会議成功へ共に

ICAN事務局長と吉良・笠井氏

ICAN活動家会合に参加し、あいさつを交わした(左から)吉良、パーク、笠井の各氏=2日、ニューヨーク(柴田菜央撮影、しんぶん赤旗提供)

 【ニューヨーク=柴田菜央】日本共産党の吉良よし子参院議員と笠井亮前衆院議員は2日、核兵器禁止条約第3回締約国会議が開かれる米ニューヨークで、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の活動家会合に参加しました。両氏は、ICAN事務局長のメリッサ・パーク氏とあいさつ。締約国会議への要請文を手渡し、会議の成功に向けて「力を合わせましょう」と語り合いました。

 パーク氏は「日本政府はオブザーバー参加すらしないが、本来は条約に入るべき国だ」として、「核兵器をなくす上でも、被爆者、核被害者支援の上でも日本の役割は大きい」と指摘。核禁条約への参加を呼びかけました。
また、今年、被爆80年の夏に広島、長崎を訪問すると話しました。

 吉良氏は「日本の市民も被爆者も、日本が条約に参加することを願っています」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」2025年3月4日付より)

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