参院調査会 吉良氏

参院資源エネルギー・持続可能社会調査会は2月12日、原子力問題について質疑を行いました。日本共産党から吉良よし子議員が質問に立ち、日本原子力発電(原電)の東海第2原発(茨城県東海村)で繰り返される火災事故や、敦賀原発(福井県敦賀市)の審査書類への相次ぐ誤記などに言及し、規制のあり方を追及しました。
吉良氏は4日に火災が起きた東海第2原発は2022年度から11回もの火災事故を繰り返していると告発し、茨城県と東海村から厳重注意を受け、再発防止策をまとめてもなお火災事故を繰り返す原電の資質が問われると追及。さらに原電の敦賀原発の設置許可申請の審査書類に1140カ所以上の誤記やデータ書き換えがあった問題も示し、「原電の原子力事業者としての適格性を厳しく問うべきだ」と強調しました。
原子力規制委員会の山中伸介委員長は「意図的に書き換えが行われたことは確認できなかった」などと述べ、原電を事実上擁護しました。
吉良氏は、規制委員会がまとめた「原子力災害時の屋内退避の運用に関する検討チーム」報告書(案)は、自治体の懸念や不安の声に答えておらず、屋内退避の具体化は自治体任せだと批判。「住民の命と安全を守ることができない状況で、原発の再稼働や最大限活用などありえない」と主張しました。