2種免なし 過大料金も 吉良・山添議員ら
羽田空港(東京都大田区)で横行する白タクやハイヤーによる違法な客引きなどについて、日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員は6日、現地調査を行いました。タクシー運転手や自交総連東京個人タクシー労組の役員らが案内しました。
同空港では旅客輸送に必要な2種免許を持たない運転手が自家用車で乗客を輸送する白タク行為とともに、「都市型ハイヤー」による違法行為が問題になっています。訪日客の需要を取り込むなどとして2014年に制度化された都市型ハイヤーは、客引きや2時間未満の運行はできません。同空港では国際線ターミナルの到着出口付近での客引きや近隣への輸送が半ば公然と行われ、ターミナル1階の路上には違法駐車の車両が列をなしています。
調査では客引きの状況を視認。路上では身障者用のタクシー乗降場をふさぐように違法な駐車が行われていました。

案内したタクシー運転手は「勧誘された人に聞くと通常をはるかに上回る料金が提示されていた」「2種免許を所持しているか、任意保険に加入しているかも定かでない」「一般の運転手は2時間、3時間と待機場で順番を待って乗客を迎える。違法は許されない」などと語りました。
両議員は「乗客の不利益や安全にもかかわる問題。関係機関に対応を求めたい」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月12日付)