中止迫る 都議会で斉藤氏

日本共産党の斉藤まりこ都議は14日の都議会予算特別委員会で、都が中学3年生を対象に実施する英語スピーキングテストで、試験直前まで試験監督を募集するなどずさんな運営がされている実態を突きつけ、改めて中止を迫りました。
斉藤氏は、今年度は午後1時から始まる試験の開始15分前まで運営事業者が試験監督を緊急募集していたメールをパネルで紹介。メールは正午すぎの送信で、12会場で募集していたことにもふれ「公正・公平が求められるテストで、こんなことが許されるのか、異常事態だ」と指摘しました。
それでも坂本雅彦教育長は「適切に行われたと言っても過言ではない」などと強弁。斉藤氏は、現場では監督が高校入試に関わることを知らなかったり開始合図を忘れたりするなど混乱が生じている事実を提示し、区市町村も試験運営を問題視していることにもふれ「(問題に)向き合えていないのは都教育委員会だけ。この事態を見て誰が『適切』と子どもに言えるのか」と批判しました。
今年度はずさんな試験運営などで255人に上る生徒が再試験を強いられました。斉藤氏は、「受験生の大事な時間を無駄にされて腹が立ちます」という当事者の怒りの声を紹介し「破綻が明らかな英語スピーキングテストはすぐに中止すべきだ」と主張しました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月17日付)