政治変える声聞かせて

東京・足立 田村委員長がトーク街宣

声援にこたえる田村智子委員長(左)と斉藤まりこ都議=16日、東京都足立区(しんぶん赤旗提供)

 日本共産党の田村智子委員長は16日、東京都足立区の西新井駅前で市民と対話するトーク街宣に取り組み、「あなたの声を聞かせてください」「あなたの要求で政治を変えましょう」と呼び掛けました。斉藤まりこ都議と、国政や都政の課題について聴衆からの質問に答えて、東京都議選、参院選への支援を訴えました。冷たい雨が降る中、広がった聴衆から熱い声援が送られました。

 田村氏は、国政の問題を巡り、石破茂首相が自民党議員に10万円の商品券を配布していた問題は「典型的な裏金」だと批判し、金にまみれた自民党に日本の政治を任せるわけにはいかないと訴え。国会では日本共産党が、消費税のために税の累進性が失われている税制のゆがみや、軍事費突出の異常な予算で国民の暮らしが押しつぶされていることを告発し、自民党政治を大本から変える論戦を行っていると熱く語りました。

 斉藤氏は、「日本一混む路線」の日暮里・舎人ライナーの混雑緩和の対策、高校入試の英語スピーキングテストの問題追及など、住民の声を力に奮闘していると述べ、シルバーパスの負担軽減の実現など、「19人の都議団が都政を大きく動かす力になっています」と語りました。

 市民との対話コーナーでは、教員の働き方について「足立区では月100時間以上残業している先生もたくさんいる。長時間労働を是正してほしい」との要求が出されました。田村氏は、公立学校の教員に残業代が払われない「定額働かせ放題」制度のもと、教員が残業時間もまともに把握されず長時間労働が野放しになっていると指摘。共産党の政策提案は、公立教員への残業代制度適用とともに、授業のコマ数の見直しや、そのための教職員定数の抜本的改善を求めていると紹介し、大軍拡ではなく教育に予算をと呼び掛けました。

 透析治療を受けているという高齢の男性からは「高額療養費の上限額引き上げは『凍結』となり安心したが、いまでも負担が重い」と切実な訴えが出されました。田村氏は、がん患者らが怒りの世論を広げて「凍結」に追い込んだことはすごいことだと強調し、「撤回」を求める決意を述べました。その上で、「日本共産党は、引き下げを求める」と強調。一方で、日本維新の会や国民民主党など「一部野党」の中にも高額療養費の見直しや医療費の負担引き上げを求める動きがあると批判し、「これを止めるためにも、軍事費削って命を守れと声をあげていきましょう」と呼び掛けました。

 都政の問題では、斉藤氏が英語スピーキングテストの中止を求めて議会で質問したことに、「白熱してかっこよかった」との声が寄せられました。斉藤氏は、試験監督の募集メールが試験開始直前にも出されていたこと、機器の不具合で再試験となる生徒が出ているなどの実態を告発し、引き続き追及していくと表明。田村氏も「子どもが学ぶことを嫌いになるようなテストをいつまでやるのか」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2025年3月17日付)

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