都議会委 米倉都議「虚偽であれば重大」

日本共産党の米倉春奈東京都議は17日の都議会総務委員会で、都議会自民党が政治資金パーティーの売り上げを「中抜き」し政治資金収支報告書に記載していなかった問題を取り上げ、「報告書の訂正が虚偽であれば重大だ。政治的道義的責任が厳しく問われる」と批判しました。
米倉氏は、政治団体「都議会自民党」の会計担当職員が政治資金規正法違反で罰金と公民権停止3年の略式命令を受けた一方、代表者と会計責任者を務めた歴代の都議が責任を問われていないと指摘。「裏金づくりをマニュアル化し、意図的、組織的に行っていたことが、共産党が入手した都議会自民党の資料で分かった」と述べました。
「しんぶん赤旗」日曜版のスクープを受け都議会自民党が行った収支報告書の「訂正」についても、自民党都議が不記載分の収入を「経常経費として支出した」と訂正した20日後に、支出を削除し翌年に繰り越す「再訂正」を行ったことを示し、「訂正が虚偽であれば極めて重大だ」と強調しました。
都選挙管理委員会の川上秀一事務局長は「虚偽の訂正をした場合は、政治活動の公正の確保が困難となる恐れがある」と答弁。
米倉氏は「政治活動を国民の監視下におく法の目的から考えても、訂正すればいいという話ではない」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月18日付より)