参院予算委 小池氏追及 首相の資格ない

日本共産党の小池晃書記局長は17日の参院予算委員会で、石破茂首相が自民党衆院議員と会食し1人10万円分の商品券を配布した問題を巡る首相の「政治活動ではない」との弁解の欺瞞(ぎまん)を暴き、商品券代に内閣官房機密費を使用したのではないかとただしました。(論戦ハイライトはこちら)
政治資金規正法の逐条解説は「政治活動」を▽政治上の主義もしくは施策を推進し、支持すること▽公職の候補者を推薦すること―などを目的として行う「直接間接の一切の行為」だと広く規定しています。
小池氏は、会食で石破首相に政策を提案し「率直に受け止めてもらった」という出席議員の話や、別の出席議員の「自分のところ(選挙区)へ来て」との呼びかけに首相が「絶対行く」と答えたことが報道されていると指摘し「紛れもなく政治活動だ」と追及。石破首相は報じられている内容は事実だと認めました。
小池氏は「これまでの説明と違う」「政治活動をやっている」「これを『単なる会食で政治活動ではない』と言ったら何でも許されてしまう。政治資金規正法違反でアウトだ」と断じました。
さらに、機密費のうち、官房長官への渡し切り金の「政策推進費」の支出が石破政権前の3人の官房長官の在任中を上回る勢いで、2024年10月~25年1月には3億9930万円と機密費全体の96・9%を占め、24年10月8日~25年1月5日には、2億9000万円、1日当たり322万に上ると告発しました。
機密費は使途が限定されておらず領収書も不要、使途は非公開です。
小池氏は官房長官時代に、首相に毎月1000万円を渡していたとする故野中広務氏の証言も示し、「首相のポケットに入った機密費が商品券の原資になったのではないか」と追及。「使っていないと証明しろと言われても極めて難しい」としながら機密費の使用を否定できなかった石破首相に対し、「あなたにはいよいよ首相の資格はない」と厳しく批判しました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月18日付より)