都議会委で斉藤都議

日本共産党の斉藤まりこ東京都議は19日の都議会文教委員会で、民間事業者に委託して行う中学3年生の英語スピーキングテストを都立高校入試に使う問題について質問しました。運営側の不手際で今回255人もの生徒が再受験となるなどずさんな試験運営だったことを、14日の予算特別委員会で「適切」と繰り返した坂本雅彦教育長をただしました。
斉藤氏は「試験監督が55人中12人も欠勤したことが適切なのか」と追及。坂本教育長は答弁に立たず、都教育庁の山田道人担当部長が「試験監督は基本協定、実施協定に基づき、事業者が必要数を確保している」と7回も強弁しました。
斉藤氏は、受験した生徒の「段取りが悪すぎ税金の無駄遣い」という声に坂本教育長が「段取りが悪いからといって、スピーキングテストを認めない考え方はあり得ない」(14日)と答弁したことに対し、「生徒の声を受け止めもせず否定するのは、教育長の資格がない」と批判しました。
テストを受託した英国機関「ブリティッシュ・カウンシル」が財政危機に陥ったとの報道に触れ、「財務状況を調べるべきだ」と要求。地方自治法で定められた入札も行わず、6年間で210億円も同事業者に支払うテストの契約を解除するよう求めました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月21日付)