500万要求対話 あなたの声 生かします 東京・江東区
「こんにちは! 日本共産党の委員長をしております田村智子です。この地域をまわってみなさんの要求を聞いています!」
田村委員長の元気な声が響き渡ります。
東京都江東区で23日、田村智子委員長も参加して「500万要求対話」の取り組みが行われました。
家賃更新、値上げ不安

当日は晴れて初夏の暖かさ。田村委員長と大つきかおり都議候補、赤羽目たみお江東区議は、「要求アンケート」と後援会ニュース、「赤旗」見本紙を持って歩いて地域を訪問しました。
日曜日でシャッターを下ろした店舗が多い小さな商店街の一角で、元気よく営業していた古い焼き鳥店。
田村委員長はまずこの店の奥で串に鶏肉を刺している女性に声をかけました。
「日本共産党の委員長をしております田村智子です。お忙しいところすみません。みなさんにお伺いしているのですが、4問だけ、アンケートにご協力いただけませんでしょうか?」
「いいですよ」。女性は愛想よく答えます。
「このお店は何年やっているんですか?」。赤羽目区議が質問すると、「もう50年くらいになります」と女性。店内の冷蔵庫や調理器具なども年季が入っています。
「物価が上がっていますが、鶏肉はどうですか」「じわじわ上がっていたところが、急な値上がりで、うちもこの値段ではもう無理ですね」、「一番支援してほしいことは?」「家賃が更新の時期で値上げになるのではと心配で」――アンケートを記入しながら対話が続きます。
大つき都議候補と赤羽目区議は、区の助成制度ができたこと、補助額の引き上げが必要だと努力していると情報提供しました。
政治についての関心では、女性は「テレビを見ていても、何をやっているのかと思う」と、石破首相の商品券問題で対話に。
「『赤旗』は難しい話ばかりではなくてお料理のレシピが大好きです!」。女性は笑顔で言いました。
孫たちの暮らし心配

次に向かったのは木工所です。84歳の職人さんが一人で作業をしていました。
田村委員長があいさつすると、3人を作業場の中まで気前よく招き入れました。
「いま不安なことは何でしょうか」。田村委員長が質問すると、「自分はもう高齢だからいいけれど、娘や孫たちの暮らしが心配だよね」と言います。
この職人さんは、東京都でたった一人のふすまの骨組みを作る職人。「後継者はいますか? 神社やお寺など修理ができなくなったら大変ですよね」と田村委員長が尋ねると、一人だけ習いに来ている人がいるが、跡を継がせる人はいないと言います。
「大企業優先、金権腐敗の政治には腹が立ちます」職人さんは言います。田村委員長は、先代からの一家の苦労を語る職人さんの言葉に、じっと耳を傾けました。
その後、若い人向けの雑貨の店に行き、「要求アンケートに協力いただけますか」と田村委員長が声をかけると「いいですよ」と30代の男性が応じてくれました。「しんぶん赤旗」は「知らない」という男性に、「裏金は知ってますか?」と田村委員長。「知っています」男性が答えました。「この新聞が暴いたんですよ」と日曜版の見本紙を手渡すと、喜ばれました。
この日、田村委員長たちは1時間で11軒を訪問し、6軒と対話。要求アンケートは地区全体で21枚集まりました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月24日付)