吉良議員に謝罪表明
阿部俊子文部科学相が24日の参院文教科学委員会で、日本共産党の吉良よし子議員に対し「美しいお顔で怒っているのも大変よくわかる」などと発言したことについて、阿部氏は25日の閣議後の記者会見で「不適切な発言で吉良議員をはじめ多くの方々に不愉快な思いをさせ、心よりおわびを申し上げる」と述べました。同日、吉良氏と面会して謝罪し、発言を撤回したいと表明しました。
謝罪をうけた吉良氏は、国会答弁で容姿に言及した文科相の発言について「ルッキズム(外見による差別や偏見)に基づく女性蔑視の発言であり、私個人だけでなく委員会全体の問題だ」と改めて抗議。委員会でも事実経過の報告と謝罪を行うよう求めました。
文科委員会での吉良氏の質問は、公立小中学校教員の残業時間が2016年調査から22年調査までに3割減ったとの文科省の試算のごまかしを追及するものでした。文科相は会見で発言の意図を問われ「意図は大きくなかった」と釈明しました。
吉良氏は同委で文科相の発言に抗議。堂故茂文科委員長は、不適切な発言との指摘があったとして「速記録を調査のうえ、適当な措置をとる」としています。
(「しんぶん赤旗」2025年3月26日付より)