東京都議会予算特別委 和泉氏、自民に反論「裏金棚上げ」

日本共産党の和泉なおみ東京都議は25日の都議会予算特別委員会で、自民党の松田康将都議が共産党と「しんぶん赤旗」を中傷したのに対し、「自民党の裏金問題を告発、追及してきた共産党と『しんぶん赤旗』に、悔し紛れで攻撃の矛先を向けるのは筋違いだ。まず自らの裏金問題に関する事実を全て明らかにすべきだ」と批判しました。
松田氏は12日の同委員会で「『しんぶん赤旗』購読を(都職員に)強制している」と攻撃。25日も「『赤旗』の強制購読という都議の優越的地位を悪用した問題行動」などと執拗(しつよう)に繰り返しましたが、「しんぶん赤旗」の購読を勧めることは憲法で保障された政治活動であり、購読者にとっては内心の自由の問題です。
和泉氏は、自民党の裏金問題に都民の批判が広がる中、今定例会が始まって以降、都議会自民党から反省や謝罪がないと批判。松田氏がこの問題を都議会政治倫理条例検討委員会に持ち込もうとしていることについても、「裏金問題の議論をうやむやにし、棚上げにしたい意図も見え見えだ」とたしなめました。
和泉氏はまた、松田氏が共産党をオウム真理教と並べて「破壊活動防止法における調査団体」と述べたことに対し、公安調査庁が70年間にわたり不当な「調査」を行いながら、破壊活動の「証拠」を何一つ発見できていないと指摘。「憲法の保障する結社の自由に対する重大な侵害。直ちにやめるべきだ」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月27日付)