党都議団談話 議員の質問権侵害
日本共産党東京都議団の和泉なおみ幹事長は28日、都議会のルールを破って委員会質疑の資料を事前入手した坂本雅彦都教育長の辞職を求める談話を発表しました。
都議会では、質問者が質疑で使う配布資料は、配るタイミングも含めて質問者が指定。知事や各局長ら答弁者は配布されるまで資料を見ないという約束で、配布担当の都職員に渡しています。
ところが、坂本教育長は14日の都議会予算特別委員会で、共産党の斉藤まりこ都議が中学校英語スピーキングテストの質疑時に配布する予定だった資料を、質疑開始前に入手し、部課長と質問対策の打ち合わせをしていました。
25日の同委員会で和泉氏は「前代未聞のルール違反だ」と批判。山下聡・都財務局長は、配布担当職員が坂本教育長から「スピーキングに関する資料はあるか」と聞かれたことを明らかにしました。同委員会の川松真一朗委員長(自民党)も再発防止を求めました。
和泉氏は談話で「坂本教育長の行為は議員の質問権を侵し、議会を冒涜(ぼうとく)するものだ」と批判。坂本教育長が自らの過ちへの自覚も謝罪もないことは、地方教育行政法が教育長に求める「人格が高潔」などの要件からかけ離れていると指摘しました。
談話全文はこちらです⇒日本共産党東京都議団ホームページ
(「しんぶん赤旗」2025年4月1日付より)