都立7校廃止案教師ら集会

東京都教育委員会が示す都立夜間定時制高校7校の廃止案に対し、卒業生や教員が「夜間定時制は多様な困難を抱える生徒の居場所だ」として5日、存続を求める集会を開きました。
都教委は、生徒が少ない教育環境は問題として今年度、立川高校(立川市)の夜間定時制の募集を停止。2026年度にさらに6校の募集を停止する方針を、昨年示しました。
集会の主催団体の一つ、「夜間定時制の存続を求める連絡会」の河合美喜夫さんは「少人数だから、困難を抱える生徒一人一人に合わせて丁寧に支援できる。廃止ではなく充実させるべきだ」と訴えました。
定時制高校の卒業生は 「中学では不登校だった」と話し「高校は家から通え、先生との距離感が近く話しやすかった。ここなら行けると思った。選択肢を減らさないでほしい。高校時代が一番楽しかった」と述べました。
集会では募集停止の撤回を求めるアピールを採択。署名を集め、都教委に地域説明会の開催を求め、都議選の候補者へ働きかけることを提案しました。
参加した日本共産党の斉藤まりこ、白石たみお両都議は「廃止案は予告されただけ。都議選の争点にして中止させたい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2025年4月8日付より)