裏金議員の全員招致を

都議会検討委 白石都議が追及

参考人招致で質問する白石たみお都議=16日、都議会政治倫理条例検討委員会(しんぶん赤旗提供)

東京都議会の政治倫理条例検討委員会は16日、都議会自民党の裏金問題の当事者である小宮安里都議を参考人招致しました。

都議会自民党の裏金問題は「しんぶん赤旗」と日本共産党都議団の調査で発覚したもの。小宮氏は、政治資金収支報告書への不記載が発覚した2022年5月の政治資金パーティー開催当時、都議会自民党幹事長を務めていました。都議会自民党が1月に示した資料では、小宮氏は19年と22年のパーティーで計250万円を不記載にしていました。

小宮氏は「各議員にパーティー券の販売ノルマがあり、ノルマを超えた分は各議員が管理し政治活動に充ててきた」としつつ、いつから誰の指示で裏金化してきたかについては「確認できなかった」と述べました。

売り上げの保管については「現金で預かったものは、その都度、政党支部の口座に入金して、分かるようにしていた。(他の都議は)おおむね支部や後援会で管理したと聞く」と説明。その全容を明らかにする資料の提出については「提出は控える」と拒みました。

共産党の白石たみお都議が「それでは事実を解明できない。共産党都議団の公開質問状にも自民党は答えていない」と指摘。小宮氏自身の資料の提出を求めると、出すと答えました。

白石氏は、裏金が332万円と最高額だった三宅正彦都議が1月の会見で「ほとんど交通費で使った」としながら、収支報告書の訂正では裏金分全額を繰越金として処理していた矛盾をただすと、小宮氏は「本人と確認しないと軽々に言えない」と答えました。

各都議にパーティー券200万円分を渡しながら、納入は100万円分でよいとした理由については「過去からの慣例だった。(前期からの)引き継ぎはなかった」としつつ、パーティー券の扱い方は「議員によって異なる」と答弁。

白石氏は「議員によって異なるのであれば、それぞれに聞かなければ分からない」と指摘し、裏金都議全員の招致を求めました。

(「しんぶん赤旗」2025年4月18日付より)

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