総選挙 田村委員長の公示第一声
日本共産党の田村智子委員長が衆院選公示日の15日、東京・池袋駅東口で行った衆院選公示第一声は次のとおりです。
みなさん、こんにちは。日本共産党の田村智子です。いよいよ総選挙が始まりました。全国の党員のみなさん、サポーターのみなさん、後援会員のみなさんとともに、日本共産党躍進のチャンス、こういう情勢を切り開いて、この選挙を迎えたことを、私は確信しているところです。このチャンス、現実の躍進に実らせていこうではありませんか。
私も14年つけてきた参議院のバッジを外し、いま9条のバッジを胸につけています。今度は衆議院へと駆け上がります。全国で比例は日本共産党と、大きな波を起こしていって、躍進を勝ち取りましょう。定数が二つ増えて各党の激戦となっているこの東京比例ブロックで、その増えた議席、私たち日本共産党が取らずしてどうするか。2議席を必ず守り抜いて3議席へ、そしてさらなる躍進へと、みなさん、何としても勝利を勝ち取っていこうではありませんか。よろしくお願いいたします。(拍手)
この選挙、自民党・石破政権ができてから、わずか2週間での総選挙です。自民党は総裁選挙で、あたかも自民党が変わるかのような期待を振りまいて、そのまま総選挙に突入したかったんだと思います。しかし現実はどうでしょうか。総裁選であれほどアピールした選択的夫婦別姓の実現は、棚の奥の方にしまわれてしまいました。裏金議員に厳しく向き合うかのように見せかけて、その大多数をこの選挙で公認候補としてしまいました。次から次への手のひら返しに、いま“総理の言葉の何を信じたらいいんですか”――こういう世論が生まれているのではないでしょうか。
裏金への無反省、賃上げ無策、そして軍事一辺倒の姿勢が日に日にあらわになっています。わずか2週間で表紙が替わろうとも、自民党は何も変わらない。安倍、菅、岸田政権の行きづまった政治をそのまま引き継ぐだけだということが、すでに明らかになっているのではないでしょうか。
この間わずかな期間の論戦でも、自民党政治を変える政策を持ち、確固たる立場を持ち、現に政治を動かしているのが、私たち日本共産党だということも明らかに示されています。日本共産党の政策、その目指す社会、歴史、実績、知らせれば知らせるだけ支持を広げることができる、まさに躍進のチャンスです。どうぞみなさん、全国津々浦々、日本共産党の草の根の力を発揮しましょう。そして、この間さまざまな要求で結びついてきた市民のみなさんとの絆の力も大いに発揮していこうではありませんか。比例は日本共産党を広げに広げて勝利を勝ち取りましょう。(拍手)
共産党が伸びれば裏金の大掃除、金権腐敗の一掃の力に
この選挙、どの政党が伸びれば自民党の政治を変えることができるのか、ここが問われている選挙になっています。きょうこの場では3点お話ししたいんですね。
一つが、どの党が伸びることが裏金の大掃除、金権腐敗の一掃の力になるか、このことです。もう答えは明らかですね。裏金を暴いたのは、「しんぶん赤旗」です。自民党の派閥が意図的に国民から隠していた政治資金パーティーの収入を次から次へと暴くスクープ報道を連発してきました。それが検察を動かし、メディアを動かし、国会を動かし、自民党を窮地に追い込んでいます。派閥ぐるみの組織的犯罪だと徹底的に追及してきたのが、日本共産党国会議員団です。
ところが石破総理は、裏金ということも、組織的犯罪ということも事実のごまかしに躍起になっています。わずか3日間の党首討論で、私はそのことを実感いたしました。私が「組織的犯罪だろう」というと、私の発言にかぶせるようにして「それは違う」と、まさに躍起になっている姿があらわになっているんですね。みなさん、再調査もしない、そして、この総選挙を裏金議員のみそぎに利用しようとしている。こんなことを許すわけにはいきません。(「そうだ」の声、拍手)
企業・団体献金の全面禁止で真の政治改革
さらに驚いたのは13日、NHKの日曜討論で、私が「金権腐敗の根を断つためには、企業・団体献金の禁止が不可欠だ」ということを強調しますと、石破総理は、「企業献金の何が悪いのか」と開き直ったんですよ。「企業献金の廃止はファンタジーだ」とまで言いました。政治資金パーティーで巨額の金を企業から集めて、裏金にしていたじゃありませんか。そして、汚職事件、これまでも繰り返されてきたではありませんか。日本経団連は企業献金の斡旋(あっせん)とセットで自民党の政策評価までやっているではありませんか。国民が圧倒的に反対しても、消費税がつくられたのはなぜか、増税されたのはなぜか、いまの健康保険証を廃止してまでマイナ保険証を国民に持たせようとしているのはなぜか。財界・大企業の巨額の企業献金とセットで政策要求をされて、そうやって政治がゆがめられてきたことは、もはや明らかではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
企業・団体献金の禁止は30年前にも大問題になりながら、温存されてしまいました。この30年間、全面禁止を求め続けたのは日本共産党だけです。しかし、いま政治改革の焦点へと押し上げています。私たちに政治を動かす力があります。日本共産党の躍進で裏金事件の幕引きを許さない、徹底的な真相解明をさせる、そしてまた、企業・団体献金全面禁止、金まみれの政治を生んでいる政党助成金廃止へと真の政治改革をご一緒に進めていこうではありませんか。(拍手)
暮らしと経済に希望を開く税財政へ変える力に
二つ目に、どの政党が伸びることが暮らしの希望を開いていくでしょうか。いま、国民のみなさんの6割が生活が苦しい、暮らしがよくなる希望が見えない状況に置かれています。アベノミクスからの11年間、賃金は上がらないのに、消費税は増税、そこに物価高騰が襲いかかって、実質賃金は33万円も減ってしまいました。ところが同じ時期、大企業の内部留保は200兆円以上増えて、539兆円にもなっているんです。この539兆円ってどういう額かと思いましたら、実はね、消費税ができてから、これまで税収で集められたのが539兆円なんですよ。それと同じだけが大企業の内部留保=ため込みとして膨れ上がっているんです。大企業がもうかれば、株価が上がれば賃金に回る、暮らしがよくなる、経済がよくなると言われ続けて約12年、みなさんそうなりましたか。まったくなっていない。この自民党政治は、もはや破綻していると言わなければなりません。(拍手)
財界・大企業の利益最優先、そのためには国民の犠牲もいとわない。この自民党政治の大もとを変えて、人間を大切にする経済に変えていきましょう。暮らし応援こそが経済を元気にする道だ――この立場に立つ政治を日本共産党を伸ばして、どうか実現させてください。よろしくお願いいたします。(拍手)
政治の責任で賃上げを実現
まず、政治の責任で賃上げ、実現していきましょう。最低賃金1500円、先ほどお話があったとおり、やっと石破総理も自民党も言うようになりました。私たちがね、最賃1500円、これでやっとフルタイムで働いて月収手取り20万円なんですよ。これギリギリでしょと迫り続けてきたことが、動かしてきたというふうに確信をしています。これをどうやって実現するのかが焦点となってきました。
きのうのテレビの討論で、賃上げの秘策はありますかという設問があって、もちろん私は「○」を掲げました。各党もだいたい掲げたんですけれども、しかしね、言うことをずっと聞いてみて、賃上げそのものの政策を示したのは私だけだったなということがわかったんです。もちろん消費税の減税とか、社会保険料の負担を軽くするとかは必要ですよ。だけど、賃上げそのものを、最低賃金1500円をどうやって実現するか、そのための中小企業支援をどうするかが問われているのではないでしょうか。
私たちは先ほど言った、たまりまくっている大企業の内部留保の一部に課税をして、5年間で10兆円規模で中小企業への賃上げ、直接支援を行う、これとセットにすれば、最賃1500円は実現できると繰り返し提案してきました。ほかに策はないんですよ。ほかに策はない! 日本共産党を伸ばして、実現していこうじゃありませんか。
現にみなさん、いま岩手県では県独自の賃上げ支援に踏み出しています。徳島県でも実施すると発表がありました。しかしね、県の支援ではとてもとても足りない。「国からの支援だ」という声がますます高まっている。どうか、私たち日本共産党と一緒に実現を迫ってまいりましょう。よろしくお願いいたします。(拍手)
賃上げと一体に労働時間の短縮を
賃上げと一体に労働時間を短くして、自由な時間を増やしていきましょう。残業、ダブルワーク、家に帰ったらクタクタで寝るだけ。仕事が終わらない、残業が当たり前の毎日で、体も頭も疲れきっている、自由な時間がほしい、自分の時間がほしい。これは本当に切実な要求となっています。働く人の命と健康を守るために、直ちに残業規制の抜け穴をふさがなければなりません。同時に、1日8時間労働制のままでいいのか。日本共産党は賃上げと一体で1日7時間、週35時間労働制を目指してまいります。そこに政治を切り開こうじゃありませんか。(拍手)
この必要性、私も、とりわけ子育て中に痛感いたしました。定時で帰っても、やることがありすぎて、時間が全く足りない。子どもにね、早くしなさいと何度も言わなきゃいけない。ゆっくり寄り添える時間がない。まして、自分の時間など望むべくもない毎日でした。
1日8時間労働制が日本で法制化されたのは戦後すぐ、もはや77年がたっています。生産力も、生産の効率も、戦後すぐのころから圧倒的に発展しています。なのに働く時間は短くなるどころか、長時間労働がまん延している。ただ働いて、食べて、寝るだけの毎日、これが豊かな社会なのでしょうか。十分な収入とともに、自由な時間があってこそ、やりたいこと、学びたいことに挑戦できます。家族との時間を大切にできます。社会活動にも参加できます。
私は参議院議員として14年間、過労死、追い出し部屋、非正規雇用の方々を使い捨てる、こうした人間犠牲の働かせ方と徹底的にたたかってまいりました。人間の犠牲を許さない、そして、本当に人を大切にした働き方をどうしても実現したいと思います。どうか日本共産党を伸ばして、希望ある道を一緒に切り開いていこうではありませんか。よろしくお願いいたします。(拍手)
物価にふさわしい年金制度と介護崩壊の阻止を
暮らしに関わっては、社会保障をどうするか、これも選挙の大きな争点になっています。物価が上がっても年金が増えない。どうやって生活しろと言うんでしょうか。これのどこが100年安心なのか。毎日が不安の年金制度、これはもう破綻していると言わなければなりません。物価にふさわしい年金制度へと変えていこうじゃありませんか。
そして、介護崩壊を止めなければなりません。それには、介護保険への国の負担割合を引き上げることがどうしても必要です。高齢者の方々の尊厳を守るため、そして介護離職、ヤングケアラーという問題を解決する、そのためにも、私たちは全力で頑張ってまいります。
この間の党首討論でも、若者支援のためだと言って、こうした医療、年金、介護、ここは抑えつけていいんだ、高齢者にもっと負担を増やしていいんだという議論が当たり前のように行われている。私は大変危機感を抱きました。みなさん、社会保障とは何のためにあるのでしょうか。病気になっても、年をとっても、介護が必要になっても、大丈夫ですよ、社会全体で支えますよ、そういう制度ではないのか。別の言い方をすれば、1人の人間が生まれてから、その生涯を閉じるまで、人として大切にされる、個人の尊厳を全うして生き抜く、そのためにあるのが社会保障という制度なのではないでしょうか。社会保障の予算を増やして何が悪いか、この声を全国津々浦々に広げて、日本共産党の議席を伸ばしてください。よろしくお願いいたします。(拍手)
学費無償化を目指し直ちに半額 本気の若者支援
若者支援はもちろん必要です。それには大学学費がどんどん値上げされているんですから、この値上げをやめさせ、値下げする、無償にする、この政治が求められています。いま、党首討論をやっても、教育費の無償化、みんなが言うんですよ。けれども、その財源をどうするのか、どうやって無償にするのか。いま、教育予算の2倍になっているのが軍事費ではありませんか。これほどの軍事費、大軍拡を許して、なぜ教育無償化ができるのか、そのことも問われなければなりません。どうか、私たちと一緒に大学授業料無償化へ、これを目指して直ちに半額へ、返さなくていい奨学金を充実させて、いま奨学金を返している方、その半分は国の負担にしていこうではありませんか。本気の若者支援、進めてまいります。(拍手)
みなさん、日本共産党は社会保障や教育、財源を示して充実の提案をしています。財源を示しているのも、私たち日本共産党だけだということが党首討論ではっきりしました。なぜ、それができるのか。私たちは、この政策実現に責任を持っているからです。
そしてもう一つ、税制、財政、これは格差をただし、暮らしを守るためにこそある、この立場に立つからにほかなりません。税金は負担能力に応じて、もうかっている大企業、超富裕層への優遇をやめようではありませんか。最悪の不公平税制=消費税は廃止を目指して、直ちに5%、インボイスはもちろん廃止です。そして、軍事費2倍をやめて、社会保障、教育の予算を増やす日本共産党が伸びてこそ、暮らしも経済も希望の道が開けるのではないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
戦争の心配のない日本とアジアをつくる一番の力
大きな三つ目、どの党が伸びれば戦争の心配がなくなって、平和への希望が開けるでしょうか。集団的自衛権の行使容認、日本はどこも攻撃されていないのに、アメリカ軍と一緒に海外で戦うことができるということです。そして、外国を攻撃するためのミサイル配備、武器の輸出、これまで憲法9条があるもとでできないとされてきたことが、この10年間で次から次へと覆されています。日米同盟の強化、こう言われると思考停止になって、憲法も関係ない、財源もお構いなし、また沖縄では、沖縄県民が何度もノーを突きつけても、辺野古新基地建設を押しつける、米兵の少女に対する性的暴行事件まで隠ぺいする。こんな政治で良いのかが問われているのではないでしょうか。ミサイルにはミサイル、軍拡には軍拡――この軍事対軍事のエスカレーションは、世界を対立するブロックに引き裂いてしまいます。そして、ついには核兵器には核兵器――こんな議論まで持ち出されてきています。こんな軍事同盟絶対、軍事同盟強化の先に平和が見えてくるでしょうか。私たち日本共産党は、軍事同盟強化に断固として立ち向かってまいります。(拍手)
「核兵器を使わせない」ノーベル平和賞が示した国際社会の流れ
いま、世界の中にも、軍事には軍事、核兵器には核兵器、それは違うよという確かな流れが起きています。それを象徴したのが、日本被団協のノーベル平和賞の受賞ではないでしょうか。涙が出るほどうれしかったです。被爆者のみなさんは、ひたすら核兵器の非人道性を訴え続けてきました。核兵器は二度と使われてはならない悪の兵器なんだという核タブー、これをつくってきました。この核タブーが約80年間、戦争で核兵器を使わせることを防いできた、これがノーベル平和賞授賞の理由ですよね。この3日間の党首討論で石破総理と短い時間でも激論になりました。石破総理は「日本は核兵器保有国に囲まれている。アメリカの核抑止が必要だ」「核攻撃を受けたら撃ち落とせるミサイルが必要だ」「核攻撃を受けても大丈夫なように、シェルターが全国に必要だ」――みなさん、これが唯一の戦争被爆国の総理大臣の言葉なのでしょうか。“核兵器がなければ平和を守れない”“核兵器を持たなかったから侵略を受けたんだ”――こんな核武装を肯定する発言を私は断じて許すことはできません。(拍手)
「核抑止」ではなく憲法9条を生かす外交へ
核抑止とは何でしょうか。いざとなれば核兵器を使うぞ、広島・長崎と同じことを起こすぞ、こうやって恐怖を与えて、相手を思いとどまらせる、核兵器の使用も前提としている。ましてアメリカは、核兵器の先制攻撃という戦略を明確に打ち立てているではありませんか。被爆者のみなさんがわが身をもって、核兵器は使われてはならないとひたすら訴え続け、核兵器を悪の存在だとする、違法だとする核兵器禁止条約を誕生させた。なぜ日本政府が、被爆者のみなさんと一緒に非人道性を訴え抜いて、全ての核保有国に核を使うな、核を捨てろと迫らないのか。みなさん、日本共産党は核兵器禁止条約の批准を求めてまいります。核抑止の強化、核共有にも断固反対してまいります。軍事同盟強化ではなく、憲法9条を生かした平和の外交で、戦争の心配のない東アジアをつくる。どうかこの日本共産党伸ばして、戦争に脅かされる日本ではない、戦争の準備ではない、平和をつくる日本の国、日本の政治を打ち立てていこうではありませんか。よろしくお願いいたします。(拍手)
共産党の平和の提言が大きな共感を呼んでいる
私たちの戦争の心配のない東アジアをつくるという平和の提言は、本当に大きな共感を呼んでいるんですね。つい先日も東アジアサミットが行われましたよね。ASEAN(東南アジア諸国連合)の10カ国が呼びかけて、アメリカも中国もロシアも日本もみんな呼び寄せて、どうしたら武力紛争にならないか、どうしたら武力的な緊張、これを外交によって緩和していくことができるか、それを話し合う東アジアサミットで、石破総理が出かけていって何を学んだのかと私は言いたい。
紛争がある国同士が話し合わなくてどうするんですか。話し合う仕組みがすでにある。ASEANがその努力をしている。ならば、ASEANと協力して、この東アジアサミットという枠組みをもっと活用する、もっと発展させる、話し合い、話し合い、対話、対話、これを途切れさせない、そうやって、みなさん、東アジアの戦争の火種を消していこうではありませんか。
もちろん、中国に対して、台湾に武力的な圧力をかけるべきではないと、日本共産党は言っています。同時にアメリカと日本政府に、台湾(海峡)が問題だからといって、武力介入するのはだめだ、平和的な話し合い、対話によって解決を、これ以外に紛争の解決の方法があるでしょうか。それを求めているのが、憲法9条なのではないでしょうか。この立場に立って、外交を主張しているのも日本共産党だけです。どうぞ、比例は日本共産党、それこそがみなさんの平和の願いに応える道だと広げに広げてください。よろしくお願いいたします。(拍手)
気候危機打開・ジェンダー平等を前へ
みなさん、私たち日本共産党は、多くの市民のみなさんと一緒に政治を変えることができる、社会を変えることができる、この立場を貫いてまいりました。猛暑や豪雨、気候危機に、若者たちが声を上げている。科学者たちも警鐘を乱打している。その声を聞いて、2030年までにCO2を5割から6割削減はできる、石炭火力ゼロ、原発ゼロという戦略を打ち出すことができました。
そして、ジェンダー平等、選択的夫婦別姓だけじゃないですね。この国にまん延する男女の賃金格差、間接差別、それとたたかってきた女性たちがたくさんいる。私たちは、そういうみなさんと歩んできました。女性が女性を好きになる、男性が男性を好きになる、私が私として生きていきたいと求めるみなさんと一緒に、ジェンダー平等、私が私を大切にできる社会の実現をと歩んでまいりました。みなさん、ここにこそ政治を変える力がある。一緒に力合わせて、自民党の政治、古い政治、もう変えていこうではありませんか。(拍手)
自由が花開く社会――本当の社会主義・共産主義を目指して
最後にみなさん、“そういう日本共産党の政策は本当にいいんだけど、共産党っていう名前が”と言われます。比例代表は政党名での投票ですから、この共産党という名前も、ぜひ好きになってほしいなと思います。よくね、共産党というと中国や旧ソ連を思い浮かべて、自由がない、自由にものが言えない、そういう社会じゃないかと言われますが、まったく違います。日本共産党は本当の社会主義・共産主義を目指します。それはどういうものか。いまの資本主義の社会の中で搾取が行われている。たくさんの物や金を私たちは搾取されて、この国にも貧困がまん延している。この搾取をなくす、それが私たちの資本主義を乗り越えた社会です。搾取をなくしたらどうなりますか。お金を取り戻すことができるだけではありません。誰かの利益のために働いていた時間を取り戻す、自由な時間を手にすることができる。この自由な時間こそが、やりたいことができる、学びたいことが学べる、人間がどんどん成長する、そして、そういう自由な人間たちがつくる未来の社会がどれほど豊かで、どれほど自由が花開く社会か。私たちが目指すのは、まさに自由そのものなんです。
党をつくって102年。侵略戦争反対と言えば弾圧された時代にも、言論の自由を求めてきました。女性が政党加入が認められない時代に、女性たちが日本共産党に入って、抑圧からの解放、男女平等を求めてまいりました。私たちはひたすら自由と平和のために歩み続ける党です。どうか、比例は日本共産党、この声を広げて広げに広げて、この選挙、日本共産党を躍進させてください。新しい政治、希望の政治をともに切り開いてまいりましょう。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(大きな拍手)
(「しんぶん赤旗」2024年10月16日付より)